カーテンウォール・防火開口部協会(カ防協)と建築改装協会(改装協)は、12月1日付で合併し、新たに建築開口部協会(東京都港区)として発足した。
同協会は今回の合併により、両協会の事業を引き継ぎ発展させるとともに、防災や安全の向上など開口部等に関する課題に取り組み、安全で快適な建築物整備に寄与していくとしている。会長にはYKK AP代表取締役社長・堀秀充氏が、副会長にはLIXIL取締役専務役員・吉田聡氏が就任した。
カ防協は、安全・適切な品質のカーテンウォール建築および防火開口部の普及を目的に、カーテンウォール・防火開口部の技術基準の策定、調査研究および普及促進を推進。改装協は、建築改装事業の工事品質と施工技術向上を目的に、建築改装事業の品質、規格、施工技術等に関する調査研究および普及促進を図っていた。
カ防協は、中心的業務だった防火設備の通則的運用を一部例外を除き2019年3月末に終了。今後は、同事業のアフターフォローを行うとともに、開口部の防火、カーテンウォールに関わる業務を引き続き担う必要があった。一方で改装協は、建築物のストック対策強化の流れから業務のニーズが拡大することが予測されていた。こうした状況の中、両協会の合併により、防災や安全の向上など開口部等に関する新たな課題へのリソースシフト、研究・普及・啓発活動の活発化 、業界団体としてのプレゼンスの向上、事務局運営・業務の効率化といった効果が期待できるとしている。
堀秀充会長は発足記念式典にて「2つの開口部の専門団体が合併することで、長年培ってきた事業の経験を生かしつつそれらを共有し、また人材などのリソースを重要な事項にシフトすることにより、合併の効果を最大限に発揮していく」と挨拶した。
正会員は、建築物の開口部等に関する生産・施工・改装等を行う会社および団体32社・団体。準会員、賛助会員は153社・団体。
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