エースホーム(東京都新宿区)は、11月に創立20周年を迎えたのを記念し、次世代コンセプトモデル商品「neliö(ネリオ)」を北海道・沖縄を除く全国で2021年1月29日から発売する。
同商品は“ちょうど良いシンプルな暮らし”を求める共働きの若年層夫婦をモデルとした延べ床28.8坪の企画住宅。現代家族の必要十分を満たしたミニマルスケールデザインを基本思想とし、生活動線も考慮した3LDKプランを企画プラン「Base」としてまとめ、必要な機能や部屋をパズル感覚で追加していくデザインシステムを採用した。
同社が新たに開発した、柱や耐力面材、サッシ、断熱材を工場で組み込んだ1.8m幅の中型パネルで構成する「サーモスパネル構法」により、現場の省力化、高品質化を実現している。同構法は、現場施工では難易度の高い発砲系板状断熱材などを工場生産することで、安定した性能と品質、コストパフォーマンスを提供。現場でのパネル施工と上棟を1日で終えることができるため、約1週間の工期短縮とコストダウンを可能とした。
サーモスパネルは、4tトラックに積み込み可能な中型サイズのため、輸送の制限がなくなるなど汎用性が大幅に向上。対応できる建築現場が広がるほか、大型車両の台数が少なくなり輸送コストも削減できる。同構法は、省施工により一棟当たりの大工工事を8人工削減可能とするなど、職人不足が進む住宅建築現場の生産能力維持のために企画された建築システム。断熱・耐震性能は同社標準の「Mi’Like」仕様で、UA値0.34W/m2Kを実現している。サーモスパネル構法は同社の全商品に対応可能。
neliöの基本本体価格は税別1798万円(企画プランBaseで一般5地域の場合)。同社は20周年モデルを、これからの10年を見据えた新たなコンセプトモデルとして開発。人口減少や高齢化に伴う社会構造の変化、共働きを当たり前とするなどのライフスタイルの変化、コロナ禍による新しい生活様式などに対応する住まいを、旧小堀住研から続く技術力と商品開発力の集大成として提供するとしている。
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