エコワークス(福岡市博多区)はこのほど、同社が建築したHEAT20 G2レベルの住宅27戸を対象に実施した、入居後の室温および電力消費量などの調査・分析結果を発表した。
それによると、厳寒期の代表的な在室時間帯(※)における平均室温が、リビング20.4℃、寝室19.0℃、脱衣室19.2℃であることを確認。全館全時間帯においても、WHO(世界保健機関)が提唱する最低室温18℃以上をほぼ実現できていることがわかった。
調査対象の住宅は「エコワークス全館床暖房システム」を採用しており、暖房にかかる電気料金は冬期の月平均で約7500円だった。エアコンの電気料金は年間平均で約4万2000円、夏期の月平均は約3600円だった。
同社の全館床暖房システムは、断熱気密を施した床下空間に出力4.0kWh程度の家庭用中型エアコン1台を設置し、冬期は24時間連続暖房運転を行うというもの。イニシャルコストは約25万円と一般の全館空調システム約150万円と比較して大幅な低価格を実現。快適性と経済性を両立させている。
※代表的な在室時間帯…リビング(7時~22時)、寝室(22時~7時)、脱衣室(20時~24時)として平均値を算出