コロナ禍で「主婦湿疹」に悩む人が増えている
そのプレゼンテーションを担当する中で気になったのが、10月6日放送の「主婦湿疹」について。私自身名前こそ知らなかったものの手の皮が剥けて何をしても長期間治らず「毎日手を使っているから仕方がない」と諦めていた時期がありました。 その名の通り主婦をはじめ、美容師や理容師、調理師など毎日頻繁に水仕事を行う人にみられる、炎症や湿疹・かゆみや痛みを伴う強い手荒れの症状を指すもので、正式な医学用語ではないものの、コロナ禍での手指消毒やテレワークに伴う家事増加で皮膚科を受診する人が増えているのだそうです。 番組内でも取材に応えてくださった”やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院院長・宇井千穂医師に、放送後改めてお話を伺いった宇井医師によると、これまでアトピー等で受診される方が手のトラブルを相談する方が多かったのが、今はそういった既往がなくても”手湿疹”のみで受診する女性が増えているといいます。
対処法はとにかく「保湿」
生活の中でできる対処法としてはとにもかくにも「保湿」が鍵になります。手洗いや消毒のたびに保湿をし、夜寝るときは保湿後シルクや綿などの手袋をするのも有効だそう。 ただ、これまでにもしばしば手荒れに悩まされてきたという加藤綾子キャスターが放送後にぽつり、「最近は消毒の頻度も上がっているせいか、どれだけ保湿しても追いつかなくなってきているんですよね」と。 宇井医師にその点も教えていただきました。 ーーー生活の中で素手で触れる洗剤を見直すなど他にできることはあるのでしょうか? 宇井医師: 一番の防御法は「保湿」です。もちろん他に考えられる事例があれば試すのは良いとは思いますが、その前に最大の防御である保湿の仕方を見直す方がいいと考えます。保湿と一口にいっても、保湿力の小さなものから挙げてみても大まかに水(ローション)、泡、クリーム、ジェル、軟膏などがあります。手湿疹の場合もクリーム状のものを使用している方が多く見受けられますが、そうであればもう少し保湿力の強い軟膏(白色ワセリンやプロペト)を試してみてはいかがでしょう。 そして悩ましいのは、家事は後から後から終わりがないということ。医学的には何か原因があればそれを全て取り除くのが最初にすべき効果のある治療です。水仕事でかぶれるのが分かればその回数を減らすという単純なことができればいいのですが、宇井医師は「それができないのが手湿疹の最大の敵」だといいます。
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