タカラスタンダード(大阪市城東区、渡辺岳夫社長)は昨年10月、女優の土屋太鳳さんがショールームアドバイザーを演じるテレビコマーシャルを全国で始めた。同社がTVCMに有名人を起用するのは今回が初めて。
CMの開始は消費者に対するブランドの認知度向上と、同社が〝水回り専業メーカーNo・1〟であることを訴求しリフォーム市場でタカラ製品の購入検討層を増やすことが狙い。
〝水回り〟との業界用語や「愛」「思いやり」といった抽象的な表現を敢えて使用したCM制作の意図を取材した。
「リフォーム検討層に対する社名(ブランド)の認知度調査の結果では、リフォームを検討する年齢層の認知度は現在のメーンターゲット層である50歳代・60歳代には一定の認知があるが、将来の需要層である40歳代から若年層に向かうにつれて低くなる。また、認知はされていても当社に対し具体的なイメージを持っていただけていないため検討の土俵に乗りづらい。そうした傾向の改善を狙った」。
土屋太鳳さん起用のTVCMの制作に携わったタカラスタンダードの担当者は、そう話す。
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