ヤマダホームズ(群馬県高崎市)はこのほど、同社の空気質改善システム「Wellness AIR(ウェルネスエアー)」と「ウェルネス断熱」を施工した住宅に居住するオーナー3家族6名を対象に実施した、「住まいと健康のかかわりの実証調査」の結果を発表した。
それによると、同社の住宅環境がさまざまな疾病や老化の進行につながると考えられている「酸化ストレス」の低減に優位に働くことを確認できた。同調査は、川崎医科大学・大槻剛巳教授との産学共同研究により実施。同教授は、酸化ストレスの指標である8OHdGについて、6人中5人で低下、さらに1~2例の血圧低下や安定化の傾向が観察されたとした。
酸化ストレスは、活性酸素(種)と抗酸化システム、抗酸化酵素とのバランスで定義されており、生体内でこれらのバランスが崩れ、酸化反応が亢進する(高い度合に進む)状況を「酸化ストレスが高い」としている。近年、活性酸素種が老化、がん、糖尿病、高血圧といった生活習慣病をはじめ、数多くの疾病に深く関わっているとともに、活性酸素種自体もシグナル伝達や免疫機構において重要な生理機能を担っていることが明らかにされてきている。
酸化ストレス低減のために対策することは、病態把握、未病診断、病気予防、老化制御に役立つと期待されている。今回の調査は、コロナ禍でのステイホームなどストレスがたまりやすい期間が含まれていることから、優位な検証結果であると予測できるという。
調査の実施期間は2016年7月~2021年9月(終了予定)。対象者は、毎日検温、血圧測定を行い、月ごとに「健康日誌」として報告している。
今回の治験を通じ、オーナーからは「健康」についての意識が高まったとの声が寄せられている。同社は「健康を意識して住宅を購入し住むこと自体が、健康増進に寄与する可能性がある」として、今後も健康住宅を提供する意義と大切さをより強く訴求していくとしている。
「ウェルネスエアー」に関するこれまでの研究では、「NK細胞の活性化(免疫力)が高まる」や「スギ花粉の低減効果」が実証されている。