AIを活用したマンション売却サービス「すむたす買取」を提供するすむたす(東京都港区)はこのほど、不動産売買業の従事者を対象に「売れない・売れづらい不動産の理由」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
『売れない・売れづらい不動産物件の理由』は何であると考えるか聞いたところ、「売り主の希望価格が相場より高い」との回答が最も多かった。次いで「共有部が汚い・状態が良くない」、「築古で室内状況劣化」、「設備が古い」となった。
『周辺環境』に限定した理由としては、「周辺に治安リスクがある」、「周辺に水害・浸水リスクがある」、「周辺に嫌悪施設がある」、「周辺の地盤が緩い」などを挙げた人が多かった。スーパーやコンビニ、公共施設、子育て施設といった施設環境の有無よりも、水害・浸水リスクや治安リスクといったリスクの方が売買には影響を与えやすいと考えられていることがわかった。
売れない・売れづらい不動産の理由のうち、『新型コロナウイルスの影響で重要度が増した』と思うものを聞いたところ、上位2つは「周辺に医療施設・介護施設がない・少ない」と「周辺にスーパー・コンビニなどの商業施設がない・少ない」となり、新型コロナの影響で周辺の利便性が求められるようになっていることが伺える結果となった。
『売り主からの不動産売却に関する相談内容のうち、新型コロナの影響で増加したもの』としては、「住宅ローンを返済できなくなった」、「資金が必要となった」の2つが特に多く、「より良い住まいに住み替えたい」、「転勤・転職のために住み替えたい」と続いた。
調査期間は、1月11日~1月12日。回答者数は641人。