住宅金融支援機構(東京都文京区)は12月25日、「住宅ローンの貸出動向調査(2020年度)」の結果を発表した。2019年度の新規貸出額の金利タイプ別構成比は、「変動金利型」が前年度比4.8ポイント増の75.2%となり、3年連続で増加した。「固定期間選択型(10年)」は、同1.9ポイント減の12.4%となり、3年連続で減少した。
今後重視する(伸長が期待される)金利タイプは、「変動金利型」が67.6%と、前回調査から4.8ポイント増加した。
政策と連携した取り扱い商品については、「環境配慮型」の割合が31.9%と最も多く、その割合は年々増加している。また、新たな商品として「リバースモーゲージ」の取り扱いを検討している金融機関の割合が82.7%(前回調査62.1%)と増加した。
住宅ローンに関して懸念する問題(リスク)については、「景気低迷による延滞増加」が50.2%(同33.0%)と増加した。
同調査は、住宅ローンを取り扱う金融機関(305機関)に対し、フラット35を除く住宅ローンの貸出実績、取組姿勢、営業戦略、審査、リスク、証券化の動向などに関するアンケート調査を行うもの。調査時期は 2020年7月~9月。回答数は289件だった。