住宅ローンをネット銀行で借り換えするメリット・デメリットと注意点
住宅ローンの借換先の候補として、ネット銀行に注目している方は多いでしょう。しかし、ネット銀行が広く利用されるようになったのは最近のことで、実態がわからず不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、ネット銀行で住宅ローンを借り換える際のメリット・デメリットを中心に、ネット銀行の住宅ローン借り換えの特徴についてまとめました。ネット銀行とは何かという基本から、ネット銀行での住宅ローン借り換えを検討する際に注意したいポイントまで解説していきます。
ネット銀行と一般的な銀行の違い
ネット銀行とは、ネットバンキング(オンラインバンキング)専門の銀行のことをいいます。一部の限られた店舗を除き、実店舗を構えずに事業を行っていることが、ネット銀行と一般的な銀行との大きな違いです。このほか、一般的な銀行とは次の点で異なります。 ・口座開設や預かり入れ、振り込み、ローン申し込みなどの手続きを、パソコンやスマホ、郵送で完結できる ・提携ATMを利用して現金の出し入れを行う ・店舗をもたないことで経費が削減された分、各種手数料やローンの金利が比較的安い ・預金金利が比較的高い ・メンテナンス時などを除き24時間手続きができる場合が多い ・通帳が発行されない など 上記のような違いはあるものの、一般的な銀行が取り扱っている取引のほとんどはネット銀行でも取り扱いがあります。住宅ローンもそのひとつです。
ネット銀行で住宅ローンを借り換えるメリット
一般銀行の住宅ローンをネット銀行のものに借り換えることには、次のようなメリットがあります。 ◆一般的な銀行と比べて金利が安い 一般的な銀行と比べて金利が安いケースが多い点は、住宅ローン借り換えにおける、ネット銀行の大きなメリットです。なぜなら、住宅ローン借り換えでは一般的に、借り換え前後の金利差が大きいほど高い効果が得られるためです。 マイナス金利政策の影響もあり以前と比べると全体的に低金利の傾向にありますが、ネット銀行の住宅ローンは実店舗を持つ通常の金融機関と比べ、さらに低い金利が設定されていることも少なくありません。 ◆店舗に出向かずに手続きできる ネット銀行の住宅ローン借り換え手続きは、申し込みから契約まですべて(行政書士面談などを除く)の手続きがネットで完結するものがほとんどです。営業時間内に金融機関の窓口に出向く手間がなく、平日の昼間にまとまった時間が取りにくい場合にもスムーズに手続きを行えます。 ◆保証料がかからない 一般的な銀行の住宅ローンでは支払いが破綻した際の担保として保証会社の利用を求められる場合がほとんどで、保証料を支払う必要があります。一方のネット銀行の多くは住宅ローンの保証料0円をうたっているため、その分諸費用を抑えることが可能です。 ◆各社独自のサービスが充実している ネット銀行の住宅ローンは、各社が独自にさまざまなサービスを展開しています。例えば、付帯している団体信用生命保険について、金利、保険料の上乗せなしで保証の範囲を広げられる商品を用意しているネット銀行は少なくありません。 借り換えにともない団信などの内容も保障の厚いものに切り替えることができるため、万が一のリスクに備えたい方にとってのメリットは大きいでしょう。
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