住宅ローン借り換えはデメリットに注意!損をしないためのポイントとは?
住宅ローンの負担を軽減するために、低金利傾向が続くタイミングでの借り換えを検討する方は多いでしょう。一方で、借り換えをすることによるデメリットやリスクはないのかどうかが気になって、借り換えに踏み切れない方もいるのではないでしょうか。 確かに住宅ローンの借り換えにはデメリットもありますが、きちんと理解していれば怖くありません。 この記事では、住宅ローン借り換えのデメリットについて解説するとともに、メリットや、借り換えで損をしないために知っておきたいポイントもまとめましたので、ぜひ、疑問や不安の解消に役立ててください。
住宅ローン借り換えにともなうデメリットとは?
住宅ローンの借り換えはうまく利用すると住宅ローンの負担軽減などの効果をもたらしますが、良い面だけではなくデメリットもあります。住宅ローンの借り換えでどのようなデメリットが発生する可能性があるのか、以下でみていきましょう。 ■審査に落ちる可能性がある 住宅ローンの借り換えを申し込むと、新規に借りるときと同じように審査があります。条件の良い住宅ローン商品を見つけて借り換えようと思っても、審査に通らなければ借りることができません。 現在借りている住宅ローンを契約した際と比べて収入が減少している場合やこれまでに返済の延滞などがあった場合には、審査上不利になる可能性があります。また、住宅ローンの審査基準は金融機関によって異なります。新規申込時と状況が変わっていなくても、借り替えの審査で落ちる可能性はゼロではありません。 ■審査・契約の手続きを再度踏まなければならない 住宅ローンを借り換えるためには、審査や契約のためのさまざまな手続きを改めて踏む必要があります。審査を受けるために住民票や所得証明書などの書類を取得したり、自宅購入時の物件資料を探したりといった手間がかかるほか、契約手続きのためのまとまった時間も必要になります。そのために煩わしさを感じる方もいるでしょう。 ■住宅借入金等特別控除の対象から外れる場合がある もともと借りている住宅ローンが住宅借入金等特別控除の対象であった場合でも、借り換え後の条件によっては控除が適用されなくなっる可能性があります。 借り換え後の住宅ローンが住宅借入金等特別控除の対象となる条件は、次の2つです。 1.借り換え後の住宅ローンがもともとの住宅ローンの返済のためのものだということが明らである 2.返済期間10年以上など、新しい住宅ローンが住宅借入金等特別控除の対象となる要件を満たしている 例えば、借換時に返済期間を短縮して10年を切った場合などには、借り換え後の住宅ローンは住宅借入金等特別控除を受けることができません。 ■手数料などの諸費用が発生する 住宅ローンの借り換え手続きでは以下のような費用が発生します。 ・全額繰上返済手数料 ・抵当権抹消費用 ・保証料 ・事務手数料 ・抵当権設定費用 ・印紙税 など 金額は金融機関や契約する住宅ローンの内容によって異なりますが、数十万かかることがめずらしくありません。借り替えの条件によっては返済額の減額分と諸費用が相殺され、負担が軽減されないどころか、かえって返済総額が増えてしまう可能性もあります。 借り換えを申し込む前に、諸費用を支払ってもメリットがあるかどうか慎重に判断しなければなりません。 ■思うとおりの効果が出ないケースもある 住宅ローンの借り換えはどんな場合でも必ず返済の負担が軽減されるというわけではありません。借り換え前後の条件次第では、ほとんど返済額が変わらないケースや、反対に返済額が増えてしまうケースもあります。 住宅ローンの借り換えで十分に恩恵を受けるためには、借り換え前後の条件をもとにシミュレーションを行い、ご自身の現状にもっとも適した条件を見極めることが必要です。
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