(画像提供:PIXTA)
ファジー・アド・オフィスが企画・運営を行う総合住宅展示場「ハウジングステージ」の見学予約申込数で見ると、7月~9月の住宅展示場の見学予約件数が前年同期間で増加しているという。コロナ禍でも、住宅展示場で見学をしようという人が増えているのは、なぜなのだろうか。 【今週の住活トピック】 「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」を公表/ファジー・アド・オフィス
コロナ禍の生活の変化で住まいに新しいニーズ
出典:総合住宅展示場ハウジングステージ「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」
同社の総合住宅展示場の見学予約申込数の場合で見ると、2020年7月~9月の件数が前年同期間とを比較して約4倍にも増えたという。2019年7月~9月という期間は、10月からの消費税増税の直前で駆け込み需要が落ち着いたころに当たるなど住宅を取り巻く環境は大きく異なっているため、単純に比較することはできないが、それでも増加したという点は注目だ。 その理由を考えてみよう。同社が「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」を実施したところ、外出を控えるようになった(83.2%)り、日常生活における衛生意識が高まった(60.6%)りしている。 また、コロナ禍での働き方の変化については、調査対象が総合住宅展示場「ハウジングステージ」に来場して会員登録をした人に限定される(有効回答327件)が、「自宅でのテレワークが増えた」(男性41.1%、女性21.6%)、「オンラインでの会議が増えた」(男性42.1%、女性13.4%)と回答し、特に男性で在宅ワークが増える変化が目立った。
出典:総合住宅展示場ハウジングステージ「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」
それを受けて、「家族との時間や在宅勤務について考えるうえで、今後の住まいや暮らしに欲しくなったもの」を聞くと、「(家族がそれぞれの時間を過ごせる)広いリビング」は男性44.2%、女性49.6%と男女ともに多い回答となった。一方で、男性では「(在宅勤務のための)自分専用の個室や間仕切りされたスペース」(52.6%)が、女性では「(外出しなくても)遊べる広い庭・屋上・バルコニー」(52.2%)がそれぞれ最多となった。 37.1%の女性が現在働いていないと回答していることから、働き方の変化による影響が大きい男性で個室ニーズが高まり、女性では在宅家族の時間を充実させる住宅の屋外空間への関心が高まったといえるだろう。 こうして見てきたように、新型コロナの影響による暮らし方の変化が、新たな住宅ニーズを生んで住み替えなどを検討するようになるが、それをきっかけに住宅展示場を訪れようとする人が増えたと考えられるだろ
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