住宅金融支援機構(東京都文京区)は、2020年11月の「住宅ローン利用者の実態調査」の結果を発表した。2020年4月~9月に住宅ローン(フラット35を含む)の借入れを行った利用者を対象としたもの。回答数は1500件、そのうちフラット35利用者は140件。
利用した金利タイプの構成比では、「変動型」が62.9%で前回調査(60.2%)から増加。「固定期間選択型」は24.5%で前回(26.6%)から減少。「全期間固定型」は12.6%で、こちらも前回(13.2%)から減少した。
今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「ほとんど変わらない」が66.1%で前回から(57.3%)増加。一方で「現状よりも上昇する」が18.1%(前回=20.1%)、「現状よりも低下する」が7.3%(前回=10.9%)、「見当がつかない」が8.4%(前回=11.7%)とそれぞれ減少した。
住宅ローンを選んだ理由(決め手)としては、フラット35以外の住宅ローン利用者では「金利が低い」が72.6%で最も多かった。金利タイプ別にみると、「全期間固定型(フラット35を除く)」で「返済額を予め確定しておきたかった」との回答が約3割と高く、他の金利タイプと異なる傾向が見られた。
フラット35利用者では「返済額を確定しておきたかった」が53.6%で最も多く、次いで「金利が低い」(42.1%)、「フラット35S(有料住宅取得支援制度)を利用」(32.9%)、「住宅事業者・販売事業者の勧め」(25.7%)と続いた。