岐阜県産材活用の産学官連携サプライチェーン「ぎふの木ネット協議会」(運営事務局:ヤマガタヤ産業)は、岐阜県産材を活用した地域工務店のモデルハウスが集まった「デジタル展示場」を、5月1日にオープンすると発表した。
デジタル展示場では、VRや動画などを活用して岐阜県産材や国産材を活用したモデルハウスが見学できるほか、普段ユーザーが見学する機会のない木材生産現場を見られるなど、家づくりが完成するまでに携わる多業種のものづくりのストーリーを体感できる。地域工務店や設計士のこだわりを紹介する動画や家づくりのハウツーに関する解説動画、不動産情報や分譲住宅情報、不動産業者の検索機能なども搭載。岐阜・愛知の工務店30社、木材メーカー・その他企業20社程度のコンテンツ展示による情報発信からスタートし、徐々に参加企業を増やしていく予定だという。
同協議会では、「森を守る(森林環境整備)」「人を守る(健康で安全な空間の推進)」「技術を守る(人材育成、技術基盤の向上)」をキーワードに、ユーザーが安心できる木質空間の創出と、地域社会・地域産業基盤の整備発展、SDGsの目標達成を目指していく。また、協議会会員がパートナーシップによって目標達成をする仕組みを実践していることをユーザーに知ってもらい、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動「エシカル消費」の考え方を、家づくりや建築の分野でも推進したいとしている。