日本リビング保証(東京都新宿区)はこのほど、「100年の価値を、すべての住まいに。」という理念のもと、工務店が倒産・廃業した場合のアフターサービスおよびその受付窓口を同社に継承する「アフター窓口継承サービス」の提供を開始した。
工務店からの倒産・廃業の連絡を確認後、同社が住宅オーナーにアフターサービスの継承に関するお知らせを送付。住宅に関する各種相談、無償・有償の修理などを引き受けるというもの。同社の「建物20年保証バックアップサービス」付帯のオプションサービスとして提供する。引き渡し後2年間の無償対応を含むアフターサポートを同社が対応するため、工務店は住宅オーナーにより確実な「あんしん」を提供可能。アフターサポート観点において、大手ハウスメーカーに負けない販売競争力を獲得できるという。
新型コロナウイルスの影響による売り上げの減少や後継者不足などで中小企業の廃業が増加しており、2020年の調査では建設業・不動産業における休廃業・解散数は全体の約16%と高い水準で推移している。住宅購入の検討材料に「住宅の価格」「住宅の品質」「アフターサポートの内容」のほか、「住宅事業者の事業継続性」を加える購入者が増えていることから、同社は同サービスを開発。AIを活用した審査で工務店の費用負担を抑えつつ、アフターサービスを引き継ぎ可能としたことで、工務店のアフターサービスの信頼性を向上させた。
同社は、同サービスについて、万が一の場合にも建物・建具・設備など総合的な相談窓口が維持され顧客を継続してサポートできるなど、社会的課題への対応という観点でも意義のある商品だとしている。