SMBCコンシューマーファイナンス(東京都中央区)はこのほど、「20代の金銭感覚についての意識調査2021」の結果を発表した。
住宅を購入しようと思える世帯年収額として20代の半数以上がイメージできる金額は、前回調査(2019年12月実施)では「年収700万円」だったのに対し、今回調査では「年収900万円」と、ハードルが大幅に上がる結果となった。今回の調査では「年収700万円あれば(住宅を購入しようと思える)」までの合計が42.6%、「年収800万円あれば」までの合計が48.9%、「年収900万円あれば」までの合計が52.4%となった。
コロナ禍の巣ごもり消費について調べたところ、「自宅にいる時間を充実させるため(動画配信やゲーム、家具、家電など)にお金をかけたい」とした人は61.2%だった。男女別では男性が64.0%、女性が58.4%と、男性のほうが5.6ポイント高くなった。
いくつかの消費意識・行動について、自身の考えや状況にどの程度あてはまるか聞いたところ、「多少無理しても、良いものにお金をかけたい」では「あてはまる」が48.3%となった。一方で「無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい」では「あてはまる」が78.7%と、“背伸び消費”よりも“身の丈消費”を志向する人が多いことがわかった。
商品やサービスを購入する際の考え方として、どのようなものにお金をかけたいか聞いたところ、「自分の趣味嗜好に合う“もの”や“こと”にお金をかけたい」が75.2%と、20代の大半が、自分のこだわりを追求するための“こだわり消費”に前向きであることが伺える結果となった。それ以外では「友人とのつながりを感じるための“もの”や“こと”」が48.6%、「SNS映えしそうな“もの”や“こと”」が30.6%、「多少高くても、社会のためになる活動をしている企業の商品・サービスを購入したい」が35.5%だった。
調査期間は2020年11月6日~9日。20歳~29歳の男女1000人を対象にインターネット調査を実施した。