新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、鈴木あゆみさんの「建築『色』知識!」ルームからの記事です。
鈴木 あゆみ
LoIRO.主宰。幼少時の塗り絵がきっかけで色に興味を持つ。慶應義塾大学在学中、心理学や文化人類学を学ぶ一方、色彩について学ぶ中、日本の色を愉しむ心を大切にして街並みを美しくわくわく感のあるものにしたい、と奮起する。卒業後、設計デザイン事務所では内装〜街並みまで住空間のカラープランをトータルに担当。出産後、「色とはまさに人である」と強く感じるようになり、集合住宅の空室対策や共有スペースの活用プラン、シェアオフィスの立上げから運営コンサルティングも行う。現在は住宅コーディネーターを対象としたスキルアップセミナーを2014年より開催、全国のLIXIL等で展開している。
みなさま、こんにちは。
LoiRO.(ロイロ)の鈴木あゆみです。
http://www.loiro.jp/blog/
前回、4月に壁紙人気ランキングをシェアさせていただきましたが、
https://chikalab.net/articles/502
今回は最新!の壁紙人気ランキングをお届けしたいと思います!
前回、壁紙は年中取り換えるものでも無いので、
季節毎の変化は見られにくい、と書きました。
が、変化は見られたのでしょうか。。。
では、まずはベースクロスから。(ベースは4月にはシェアしておりませんが。。。)
アイボリー〜グレー〜グレージュ
といった色みがラインナップされています。
白よりも濃さのある色がベースでもランキングされるようになりましたが、
今年はずっとこの傾向にあると思います。
FE6194のような白色レンガ調のクロスも根強い人気ですね。
柄がうるさくないので、合わせやすいと考える方が多いのだと思います。
次にアクセントクロスです。
はい。ほとんど変化が見られない、、かもしれません。
ただ、前回ファインでの1番人気だったクロスが、
今回リザーブでも1位となっています。
(品番が違いますが、同じクロスです。)
ブルーグレーの人気がダントツですね。
↑カラーコーディネートについては4月の記事をご覧ください。
https://chikalab.net/articles/502
そして、今回感じるのは
さらに中間色の使用が増えている印象があるということ。
前回は、ブラックのアクセント壁紙もランキングしていましたが、
今回は、濃いグレー〜淡いグレー、グレージュがほとんどです。
グレー系の色はどのような色(家具含め)とも組み合わせがしやすく、
しかも真っ白よりも単純にオシャレにみえる、という特徴もあります。
また、私たちは
自分の肌色と明度(明るさ)が同じぐらいかそれより暗い色に囲まれた方が
落ち着いて過ごせると言われており、
上記のアクセントクロスは全てそれにあたるかと思います。
テレワーク等で家で過ごす事も多くなった方が多い中で、
中間色の壁色を取り入れるのは色の生理的効果からみても
よい傾向だと思います。
ただ、住空間全てがグレーばかりになると陰鬱な雰囲気にもなりかねないので
バランスよくカラーを配していった方が楽しく落ち着いて過ごせる空間になるでしょう。
さて、、根強い人気なのが黒板クロスです。
リザーブの4位と5位ですね。
右側が4位
左側が5位 です。
4位のグレイッシュなターコイズは、
ベースがホワイトだと、かなりアクセントとして目立ちますが、
このように全体がグレージュの中にサブカラーとして取り入れることで
落ち着きがありながらもカジュアルさのある空間となり
巾木とサッシのホワイトがアクセントとなっています。
今回のランキングを見てみると、
これからは、
ホワイトの空間の中にアクセントがあるのではなく、
中間色でまとめた中にホワイト等がアクセントとして少量入る様な空間も
取り入れる方が増えるように思います。
以上、本日は『2020年秋!壁紙人気ランキング』をお伝えしました。
LoiRO.(ロイロ)鈴木あゆみでした。
http://www.loiro.jp/blog/
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