女性企業家 志賀祥子さんが女性のお悩みにアドバイス!
企業広報責任者を経て、2015年に独立した志賀祥子さん。働く女性を応援する広報ブランディング・女性活躍支援企業「MaVie」を創業し、誰もが諦めることなく”らしさ”を追求・確立できる社会を目指してチャレンジしています。 本連載は、マイナビニュース女性会員から持ち寄った”ワークライフバランスの悩み”について、起業家兼子育てワーカー志賀祥子さんと一緒に考えていくお悩み解決企画。 Q 在宅ワークだと家事と仕事のメリハリがつけにくい (30代・既婚) 新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、在宅勤務やテレワークになった方もいらっしゃると思います。新しい働き方が少しずつ浸透してきたことで、在宅勤務ならではのお悩みや課題が出てくる時期でもあると思っています。 在宅勤務になってから、こんなことをお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「せっかく家にいるんだから、家事もやらなきゃ!」 「家で仕事してるのに、少しも家事ができない。なんだか罪悪感……」 「家にいると、散らかった子どものおもちゃが気になる。あれもこれも目に入ってしまって気が散ってしまう」 ここで改めて考えてほしいことがあります。それは「勤務場所がオフィスから自宅になっただけ」ということ。仕事をする場所が自宅になっただけで、業務内容はオフィスにいる時と変わらないのです。 就業時間中に家事をすることは不可能だと意識して、「家にいるからやらなきゃ」という思考ではなく、「就業時間は仕事に集中する」と考える。そんなシンプルなことから意識してみるといいかもしれません。 私自身は5年前に独立し、オンライン主軸でビジネスを展開しています。そして、在宅勤務において重要なポイントは、「なぜ今それをやるのか? 今は何をやる時間なのか? 」といったことを改めて意識することだと思っています。 そこで、リモートワーク5年目の私が、在宅勤務におけるメリハリをつけるポイントを3つお伝えします。 【1】オリジナルの自分スイッチを作る 在宅勤務だからこそ、自分が気持ち良く1日をスタートできるようにすることが大切です。そこで、新たな習慣を作り、始めてみるのはいかがでしょうか。 私は毎朝、仕事を始める前にやることがひとつあります。それはその日の気分で好きなコーヒーやハーブティを淹れて、香りからスイッチを切り替えること。 香りはとても有効で、日中に頭を切り替えたい時などに、アロマやルームフレグランスを使うこともあります。なかなか在宅だと切り替えが難しいと思いますが、これからの季節は好きな香りのハンドクリームを使うのもおすすめです。手軽に自分スイッチを取り入れてみてはいかがでしょうか。 【2】昼休みや小休憩を有効活用 そうは言っても、家にいるなら家事を少しでも片付けたい……という方は、昼休みや小休憩の際に、少しずつ片付けていくのはいかがでしょうか。全て一気にやるのではなく、ちょっとした家事から片付けていくと、暮らしの効率化にもつながります。 また、昼休みに夕飯の下準備をしておこう、小休憩時に洗濯物を取り込んで、夜畳むことにしよう。こんな感じでいいんです。全て完璧にこなす必要はないので、効率的にスキマ時間を使っていけると良いですよね。 【3】やる・やらないを決める 在宅勤務だと、終業後にも仕事が気になってしまい、ついついパソコンを開いていませんか? メールをチェックしたり、資料を見直してみたり……。ながら仕事でダラダラ着手してしまうと、家事も仕事もどちらも中途半端になりかねません。 たとえば私の場合ですと、やる・やらないの時間軸を自分の中で決めており、子どものお迎え時間になる17時以降は、難しい仕事は一切しないようにしています。「17時以降は、子どもや家事を優先する」と決めてることで、不要不急の”ながら仕事”から脱せるようになりました。もちろん合間にチャットなどでのコミュニケーションを取ることもありますが、スマホもPCも気にしないで家のことをする時間と決めています。 このように自分ルールを作ってみると、意外とメリハリがついてくるようになると思います。在宅勤務に切り替わったことで、なかなかメリハリがつかなくてお悩みの方に少しでも参考になれば幸いです。 志賀祥子 しがしょうこ 東京都出身。1児の母。2009年に大手住宅メーカーにて社長秘書と広報を兼任。その後、企業の広報責任者としてスタートアップから大手上場企業まで、数社の広報室立ち上げや再構築、ブランディングに従事。7年間の企業広報経験・知見を活かし、2015年に広報コンサルタントとして独立。経営戦略に紐付いた広報戦略立案から施策実施まで、一気通貫の支援を得意とする。2019年に、株式会社MaVieを設立。広報ブランディング支援事業のほか、女性・ママ目線の商品PRや企画や女性活躍支援にまつわる研修講師、コミュニティの企画運営を行なっている。
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