写真:LIMO [リーモ]
今年の春頃から水道やガス、電気設備の点検を装って電話や訪問をする強盗や盗難事件が多発しています。中には新型コロナウイルスへの不安を利用する形で高額な水道管費用を騙し取るケースも。国民生活センターは3月の時点で「『新型コロナウイルスが水道水に混ざっている』等の根拠のない話には耳を貸さないで」として注意喚起を呼びかけていました。 住宅街には、さまざまなセールスや業者が頻繁に訪問してきます。3年前から都内近郊の新興住宅地に住んでいる筆者宅も例外ではありません。その中で実際に詐欺被害に遭ったわけではありませんが、「なんか嫌だな」「怪しいかも」と感じる業者のパターンがいくつか見えてきました。実際の例を紹介します。
「近所で工事をしているのでご説明を…」は訪問販売だった
水道全般の工事や修理、リフォームを行っている株式会社クラシアンは先日、「悪質な水道業者を見極めるための10箇条」を発表。 水道業者を選ぶ時や業者訪問時に気をつけるポイントとして、「他社と比較して極端に低価格」「見積書を作成してくれない、作成しても有料である」「費用に対して明確な説明がない」「お願いしても名刺や社員証を呈示してくれない」といった項目を挙げています。 この「飛び込み営業・依頼していない訪問」というのは、筆者も何度か経験しました。ある水道業者はインターホン越しに「この地域で水道管の工事をしているので、そのご説明をさせてください」と言ってきたので、「騒音などもあるから近隣住民に丁寧な説明をしているんだな」と思った筆者はドアを開けて説明を聞くことに。 しかし、話を聞き始めるとどこで工事をやっているのか明確な説明がありません。そして次第に自社のやっている水道工事の説明をしだし、「今ご契約されると、この地域限定で通常の3割ほど安く工事を請け負えますがいかがですか?」とセールストークを始めたのです。結果的に、インターホン越しの説明とは全く違う飛び込み営業だったことがわかりました。
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