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■意識調査※2から見えた課題:備えを「持続」できる人は非常に少ない!
先ず、防災意識については、昨今の災害報道を通じて、72%の人々が「高まった」と回答、食料や飲料水、乾電池や蓄電池、非常用の持ち出し袋など、何かしらの備えを実際に行っている人は80%にのぼりました。これらの結果から、人々の防災意識は高まっていることが伺えました。
一方、意識の高まりにも関わらず、「備えを継続できる」と回答した人は3割に満たない29%しかおらず、「何をどれだけ備えればいいかわからない」「時間が経つと忘れてしまう」「管理しきれない」などを理由に、水や非常食の賞味期限切れや電池の入替を忘れてしまうような状況になっているのではないかと推察されます。
以上、今回の調査から見えてきた最大の課題は、防災意識自体は高まる中で、「備えを継続できる」と答えた人は非常に少ないという現実でした。
■新時代の防災の価値:住宅業界初※1『防災持続力を備える家』
備えの継続は難しいという課題に対して、今回当社が新しく提案するのは、「家の備え×ご家族へのサポート×IoT」で、防災力が持続できる家づくりです。
「家の備え」では、災害時も家族を守り、自宅で生活を続けるための住宅性能・設備を提案。超高層ビルの制震技術「座屈拘束技術」を工業化住宅で唯一※3戸建住宅の構造に採用していることをはじめ、停電時は約3日分の電気を確保できる※4パナソニックの太陽光+蓄電システム、常に新鮮な水を貯え、断水時は約3日間の飲料水を確保できる※5貯水タンクを備える等、家自体が防災の備えを持続します。
「ご家族へのサポート」では、パナソニックのくらしの統合プラットフォーム「HomeX」が、家族の備えを技術とサービスでサポートし防災を持続。(1)気象警報と連動して台風等の予報を通知し、(2)自動的に蓄電して停電に備え、(3)自動でシャッターを閉めて暴風に備えます。
また、お施主さま専用サイト「Panasonic Homes CLUB」において、備蓄品の入替や災害後の設備復旧手順等の情報提供等、人の意識が及ばない防災までを喚起する「防災リマインダー」を用意。さらに、お施主さまの有料会員制度「あんしん倶楽部」では、台風や床上浸水で受けた被害に応じてお見舞い金をお支払いする等の補償サービスを備えています。※6
■4月11日(木)報道関係者向け発表会について
4月11日(木)に、当社の湖東工場(滋賀県東近江市)において、報道関係者向けに『防災持続力を備える家』の発表会を開催。臨場感のある体験によって当社が提案する「災害時も、ずっと暮らせる安心」の住まいについて理解をいただく内容としました。
【社長・開発担当からの発表】
発表会には、当社 代表取締役社長 松下 龍二と開発担当責任者の斎藤 隆輔が登壇。これまで当社が取り組んできた住まいづくりの理念や、防災に関する意識調査において、「備えの継続の難しさ」という課題発見や、新しく開発した『防災持続力を備える家』の概要について発表し、人々が安心して暮らせる、新しい防災住宅の価値を提起する内容としました。
【体験内容】
◎ 鉄骨構造体への鉄球衝撃実験で、繰り返す地震にもゆがみを抑える制震技術を体感!
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直径約1メートル、重さ約1トンの巨大な鉄球をクレーンで吊り上げ、鉄骨構造体に勢いよく衝突させる実演を用意。鉄球の衝撃で鉄骨構造体が倒壊しないことをはじめ、繰り返す地震にもゆがみを抑えることを実証します。この強い構造体があるからこそ、繰り返す大地震にも何度も耐え抜き、家族の生活をずっと守り続けることができます。
◎ くらしの統合プラットフォーム「HomeX」による自動防災デモを体感!
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モデルハウスの一室で、台風の直撃を想定したデモンストレーションを用意。気象庁から大雨暴風警報が発令されると、「HomeX」が感知して自動でシャッターを閉め、蓄電池への充電を開始します。停電になると、自動で蓄電池からの電力供給に切り替わり、照明が点灯します。家が自動で備えてくれる安心を体感いただく内容となっています。
◎ 国内最大級の「住宅試験センター」で、大型台風級の暴風雨の凄まじさを体感!
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日本最大級の「住宅試験センター」に設置している、最大風速60 m/s、最大降雨量240 mmという大型台風級の暴風雨の再現装置では、凄まじさと共に、暴風雨に耐える住まいの安心も感じていただく内容となっています。
■国土強靭化に向けた国策
2016年、国土強靭化に係る国の計画等の指針として策定された「国土強靭化基本計画」は、近年における自然災害の激甚化を踏まえ、2018年12月に見直しが閣議決定しています※7。見直しでは、災害から得られた知見の反映や耐震対策の継続推進のほか、避難生活環境や被災者の健康状態の改善等の項目が新しく盛り込まれており、国をあげて防災対策が進展しています。
また、経済産業省が推進する、戸建住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援事業についても、2019年3月に「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを活用したレジリエンス強化事業」を新設。
停電時に使用可能なコンセントの設置を必須化しているほか、蓄電システムや太陽熱利用システム等、災害に強い住宅の整備について補助を行う方針が示されています。※8
このたび新しく展開する『防災持続力を備える家』は、上記の「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを活用したレジリエンス強化事業」で求められる要件に対応可能で、邸別の補助金申請を行うことができます。
■『防災持続力を備える家』キャンペーン活動 概要
展開開始 | 2019年4月13日(土)~ |
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展開場所 | 全国のパナソニック ホームズ展示場(一部地域を除く) |
内容 | 展示場ご来場者に、キャンペーンブック『災害時もずっと暮らせる安心を』をプレゼント |
広告宣伝 | 4月22日(月)~5月12日(日)の期間、首都圏・関東、名古屋、関西地区をはじめとする全国でテレビスポットCMを集中放映 |
◎ 『防災持続力を備える家』ホームページ
https://homes.panasonic.com/common/anshin/
- ※1: 住宅業界で初めて、戸建住宅に超高層ビルに採用される制震技術「座屈拘束技術」を備え、電力・水・人へのサポートにより防災力を持続させる住まいを開発(2019年3月当社調べ)
- ※2: 調査名=「防災に対する意識調査」・調査方式=インターネット調査・対象者=全国20~69歳の男女(熊本県、岡山県、大阪府、北海道を除く)・調査時期=2019年3月15日~17日・有効サンプル数=1,030
- ※3: 工業化住宅において唯一「座屈拘束技術」を採用(2019年3月当社調べ)
- ※4: パナソニック指定条件(曇天時の太陽光発電8 kwh/日)のシミュレーションにより算出。供給可能時間は、機器の消費電力や使用条件により異なります
- ※5: タンク容量は43リットル。水使用量を1人あたり1日3リットル×4人家族×3日間=36リットルと試算し、約3日分の飲料水を確保します
- ※6: 地震による損害は対象に含まれません
- ※7: 参考・内閣官房 ホームページ
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kokudo_kyoujinka/kihon.html - ※8: 参考・経済産業省 資源エネルギー庁 ホームページ
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/assets/pdf/general/housing/h31_support_overview.pdf
ご参考:『防災持続力を備える家』概要
【家の備え】
1. 倒壊・ゆがみを抑える地震に強い構造
高耐力制震フレーム「アタックフレーム」
超高層ビル建築にも使用される「座屈拘束技術」を工業化住宅で初めて採用した構造※3で、繰り返す大地震からも家のゆがみを抑え込み損傷を防ぎます。また、業界トップクラス※9の立ち上り幅(170 mm)を誇る頑強な基礎で、住まいを土台からしっかりと支えます。
構造の強さは、振動回数が140回に及ぶ実大住宅振動実験で実証。阪神・淡路大震災・神戸波の4.3倍※10のエネルギー量にも耐えました。
2. 万一の停電時には約3日分使用できる電気を確保
太陽光+蓄電システム
『防災持続力を備える家』では、太陽光発電と蓄電池から電気を安定供給できる「太陽光+蓄電システム」を採用。晴天時の昼間は太陽光発電で創った電気を、曇り・雨天時や夜間は蓄電池に蓄えた電気を使用します。※11
毎日の暮らしにおける節電貢献をはじめ、災害時の停電でも、蓄電池から約3日分の電気を確保し※4、テレビ・スマホの充電や冷蔵庫・LED照明等が利用できます。※12
3. 断水時は約3日分の飲料水を確保
貯水タンク「マルチアクア」
4人家族で約3日分の飲料水を確保できる※5貯水タンク「マルチアクア」を設置。水道管を分岐して設置するため、タンクには常に新鮮な水が入り、空気に触れない二重構造により飲料水として使える水質を守ります。※13
また、生活用水は、エコキュート(約360リットル)やエネファーム(約135リットル)から確保することができます。※14
【ご家族へのサポート】
4. 家が自動で災害に備えてIoT技術でシャッターの開閉や蓄電を開始
HomeXディスプレイ
IoTで暮らしをサポートするパナソニックの先進技術「HomeX」。気象警報と連動して台風などの予報を通知したり、シャッターを閉めて蓄電池への充電を始めたり、家が自動で災害に備えます。将来必要になるかもしれない新たな防災情報や備えにも対応できるように機能をアップデートしていきます。※15
5. 住む人の防災意識の維持に役立つ防災リマインダー
情報提供の画面イメージ
当社のお施主さま向け専用サイト「Panasonic Homes CLUB」では、サイト内やスマホでも見ることができるメールマガジンで、備蓄品の入替や災害後の設備復旧手順等、人の意識が及ばない防災までを喚起する「防災リマインダー」による情報提供を行います。※16
6. 困った時に役立つお見舞い制度を充実
有料会員制度「あんしん倶楽部」では、台風や床上浸水で受けた被害に応じて、補修工事をサポートしたり、お見舞い金をお支払いする等の補償サービスを用意。被災して困った時に安心です。
【あんしん倶楽部の特典】※6
(1) <防災>建物、建物付随設備装置のお見舞い
台風で屋根瓦や樋が飛ばされる被害が発生し、火災保険が免責となった場合、最高20万円までの原状回復工事を補償します。
- ●対象項目:建物に付随しているもの
- ●補償する災害:風災(竜巻を含む)、水災、ひょう災、雪災
(2) <防災>住宅内保管家財のお見舞い
河川の氾濫で床上浸水となり、システムキッチン等に被害が発生した場合、最高100万円までの原状回復工事を補償します。
- ●対象項目:住宅内に収容されているもの(食洗機、照明器具など)
- ●対象災害:火災(地震によるものを除く)、水災、風災(竜巻を含む)、ひょう災、雪災、落雷、盗難、破裂、爆発、航空機等の物体の落下または車両の衝突・接触
(3) <防災>台風災害のお見舞い
台風の暴風雨により換気ガラリから雨水が侵入し、クロスやじゅうたんに汚損が発生した場合、最高5万円のお見舞金をお支払いします。
(4) 設備機器の修理費用サポート
設備機器が故障した場合、修理費用のうち1年間に累積3万円までをサポートいたします。
- ●対象項目:食器洗い乾燥機、給湯器、便座、コンロ、インターホン、エアコン、オーブンレンジ等 20種類
(5) 太陽光発電 日照補償制度
太陽光発電システムを設置(2013年1月1日以降)いただき、気象庁が発表する日照時間が基準値を下回った場合に日照補償金をお支払いいたします。例)2018年度基準値:大阪府1,956時間・東京都1,813時間
- ※9: 工業化住宅業界において(2016年9月当社調べ)
- ※10: 実大住宅振動実験は当社HS構法での実験値になります。(2011年6月実施)。大地震は気象庁震度階級の震度5(強)以上、中地震は震度4および5(弱)程度の揺れを目安としています。実験は基礎がない状態で実施しています。基礎については実験施設では確認できないため、他の実験で、クラック・割れが生じても、建物が安全であることを確認しております。建物条件によっては同様の実験結果とならない場合もあります。この実験でHS構法の高い耐震性は確認できましたが、実際の地震におけるお客さまへの保証は保証基準によります
- ※11: 「太陽光+蓄電システム」に接続可能な太陽光発電システムは、「パナソニック住宅用太陽光発電システム」のみです
- ※12: 同時に接続できる機器は合計2 kVA以内(およそ1.5 kW~2 kWに相当)となります。使用できる時間は機器の消費電力や使用条件により異なります
- ※13: 旅行など長期不在により、3日間(72時間)を超えてキッチンの水道を使用しなかった場合は、飲料水としての使用はできません。飲料水として使用する場合は、通常水量(12リットル/分)で30分以上排水し、マルチアクア内の水をフレッシュ化したうえで、ご使用いただく必要があります。
- ※14: 飲料水として使用することはできません
- ※15: 掲載している情報は、2019年3月時点のものです。一部仕様、機能、画面表示については予告無く変更する場合があります。また、クラウドサービスを利用している一部の機能は、サービス開始後に追加されます。
- ※16: 防災リマインダーのサービスは2019年9月開始予定です
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