「片づけたのに、またものが増えてしまった」あるいは「片づけをしたくても手がつけられない」という人は多いのでは。ものを捨てるには、実は「コツ」があったのです(構成=島田ゆかり イラスト=柿崎こうこ)
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◆増え続ける「もの」は処分も同時に必要
片づけの本やブログが、かつてないほど大人気です。以前は「上手に収納する」という、隙間なく片づける方法が人気でしたが、今は「ものを減らす」というメソッドが主流。
なぜなら、スッキリとした空間で暮らすと掃除が格段にラクになり、時間に余裕が生まれるだけでなく、心までスッキリして考え方や生き方まで変わってくるというメリットがあるからです。それゆえ、ものを捨てることに成功した人々に、興味関心が集まっているのです。
しかし、「ものを捨てられない」という人が多いのも事実。その理由は「もったいない」「高かった」「いつか使うかも」「とりあえず取っておこう」という気持ちが働いてしまうから。
何でもポイポイ捨てればいいというわけではありませんが、「必要なものだけで暮らす」という習慣を身につけるために、「捨てるコツ」をマスターしてみませんか。
私が提唱するのは、「捨てるタイミング」をつかむこと。生活をしていると、毎日のようにものが増えていくため、「捨てること」は不可欠なのです。収納には限りがあるし、本当に必要なものをすぐに取り出せるようにしておくためにも、不要なものと上手に決別していきましょう。
◆【タイミング1】手に取ったらすぐ捨てる
できれば部屋に入れない!玄関で捨てる習慣を
すぐ捨てるものリスト
□ チラシ
□ ダイレクトメール
□ 使用しないであろう割引券や招待券
□ 使用しないであろう試供品
□ カタログや会報誌
□ 不要なレシート、領収書
□ 保管不要な明細類
□ コンビニでもらう割り箸やストローなど
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◆「一応取っておく」という悪しき習慣は終わりに
ものを減らしていくために、最も必要なのは、「不要なものを家に入れない」ことです。買い物をする際にも「この服は、何度も着るだろうか」「この調味料は使い切るだろうか」と、いったん考えることが重要。
しかし、それ以前に、毎日のように増えていく不要なものがあります。それは、ダイレクトメールやクーポン、カタログ、試供品などの細かいもの。今まで、それらを大事にため込んで、使った記憶はありますか?「無駄なく使いました」と胸を張って言える人以外は、ゴミをせっせとため込んでいるということ。
自分の生活に必要のないもの、たとえば普段ピザを食べないのにピザの割引券を取っておく必要はありません。いつも決まった化粧品しか使わないのに、試供品をため込んでおく必要もありません。引き出しからあふれそうなほどの割り箸は必要ですか?
これらのものは、受け取らない、もしくは部屋に持ち込まず玄関で捨ててしまいましょう。ご丁寧にそれぞれの引き出しなどにしまう人もいますが、しまったら最後、捨てるタイミングを逸してしまいます。
すぐ捨てることに抵抗があるならいったん「保留箱」などに入れておき、「やはり使わなかったな」と納得できたら捨てやすくなるはず。これらのものは捨てるのが比較的簡単なので、もう少し大物を捨てるためのトレーニングにもなるのです。
もちろん今、家の中を見回してみて(すでに家の中にあって)「これは捨てていい」と思うものがあれば、それもすぐ捨てる対象です。
《ルール1》チラシなどは玄関で捨てる
ポストに投函されるチラシやクーポンなどは「あとで見るかも、使うかも」とついためがち。これまで、じっくり見たり、有効に使ったりした記憶がなければ、この先も不要です。試供品も使わないなら処分。
《ルール2》部屋の要所要所にゴミ箱を置く
日常的に増える紙ゴミは、「あとで」ではなく「今」捨てることが重要です。封筒を開けるカッターや個人情報を消すスタンプなどをセットにしておき、リビングやダイニングにもゴミ箱を常設しておきます。
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