◆つい言ってしまいませんか? 「とりあえず」と
片づけが苦手だという人と一緒に片づけを行うと、「とりあえず」という言葉をよく耳にします。何気なく使っている「とりあえず」。この言葉を発している自分に気がついたら、ぜひ立ち止まって行動を見直してみましょう。
◆1. 「とりあえず」モノを置く
今だけ、ほんの少しの間だけ……。という気持ちから発せられる「とりあえず」という言葉。言いながらモノの置き場を決めている人がとても多いのです。家の中に置いてあるモノをぐるっと見渡してみてください。なぜここに置いてあるのかを説明できない「とりあえず置いたモノ」ってありませんか?
そんなモノばかりだった!という方、安心してください。これは誰にでもあり得ることです。引っ越しのドタバタの中、次から次にやることが降ってきて「とりあえず!」にしたモノがひとつやふたつあるものです。問題は、たった2週間程度で「とりあえず」が「この場所にあるべき」にすり替わってしまうこと。「使いにくいなあ、なぜだろう」と感じる頃には自分の中で「ここにないと困る」と思い込んでいることがほとんどです。
ここで私の実家の例をあげますね。
実家では長年、リビング横の納戸に畳が1つ斜めに差し込まれていました。この畳は、掘りごたつを使わないときにフタをするための予備畳なのです。ところが今では夏の間もコタツをテーブルとして使うため、畳は不要。
「この納戸が使いづらくて……」という母の悩みを聞いて、畳を納戸から他の場所に移動させると、納戸の稼働率がグッとあがりました。母が真面目な顔をして「なぜ今まで20年も気が付かなかったのだろう……」と言っていたのが印象的でした。
こういったことは、誰かに指摘してもらわないと気が付きません。片づけのプロが入ると一発で解決できる分野ですね。
ご自身でやる場合は、片づけたい場所に置いてあるモノひとつひとつに対して「ここにあるべき理由を語れるか?」と考えていくのが一番の対処法です。ぜひモノと徹底的に向き合ってくださいね。
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