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深澤氏:この「面」としての美しさの追求については、パナソニックと長年コラボレーションする中で、徐々に阿吽(あうん)の呼吸のように培われていった感覚で、目指すものを実現するには、ここまでしなくてはならない、といった辺りの感覚が、お互い会話をせずとも分かり合えるんです。
扉の閉まり方も、「デリケートに吸い込まれるように閉まる感じ」など、イメージのレベルまで実現性を問うこともあります。それに応える技術力が一番あるのが、長年お客様の声に真摯(しんし)に向き合ってモノづくり力を磨き続けてきたパナソニックだと思っています。
現代人にとって、「キッチン」と「家を建てる」の二つは、重要度としては同じぐらいのボリュームになっているのではないでしょうか。自分の一番楽しい生活を送る場所なのだから、そこにしっかりこだわりましょうという感覚の人はだいぶ増えていると思う。所有欲というよりは、生活の潤いを考えている人が増えている。
インテリアとしてのキッチンを考えておられる方は、ぜひ店舗に足を運んでいただいて、Caresaに触れてみてほしいですね。
キッチンというものは、実はプリミティブ(根源的)なプラットフォームがあればいいんだと気付いてもらいたい。Caresaというシンプルな塊があって、おいしい食材があって人が集まれば、それで十分。実物に触れていただくことで、この感覚を感じていただけると思います。
シンプルであるということは、必要ないものを思い切ってやめてしまいましょうということ。そしてそれがいかに気持ちが良いことかを実感するところまでいって、初めて「シンプル」になる。
シンプルであるということはパワフルなんです。パワフルだけど、静かで落ち着いている。静かと言っても「Quiet」では決してなくて、そこには「Power」がある。
「Power of Simplicity」。このフレーズが一番合うかなと思っています。
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