人工大理石ワークトップ 設計製作ガイドライン
板材寸法と必要枚数について
人工大理石ワークトップの前垂形状(例)
人工大理石は加工性に優れた素材で、様々なエッジ形状が可能です。アクリル系人工大理石であれば熱曲げ湾曲加工も可能でデザインの巾が広がります。Eキッチンでは量産工場には無い、高い技術を持つ工場で対応いたします。
人工大理石の一般的なご注意
- 色が濃いものほど、「研磨した部分が白っぽく見え」易くなります。また、「キズや油分の付いた部位も目立ち」易くなります。 ご理解いただきました上で、事前に加工時の研磨仕上げの番手をご検討ください。 最終仕上げを、より目の細かい番手の面状(=平滑な面状)とする程、研磨による白っぽさは薄れ、付いた油分は落とし易くなりますが、キズが付いた場合は目立ち易くなります。
- 複数の板を接合する場合は、同一サイズ、同一ロットで、個体番号がなるべく連続している板を選んでください。また事前に突き合わせて、確認してください。
- 単色の場合は目立ちづらいですが、柄物の板材の場合は表面と小口で色柄が異なるため前垂れ接着部分にラインが入ります。(研磨で接着部は滑らかになります)
【アール加工】 半径R20までは追加加工費不要です。R21以上の場合は追加曲げ加工費が必要になります。
【シンク前・脇寸法】最小50㎜以上必要です。裏張り合板控えが必要な場合、シンク接着のため約35㎜程度余分にシンク前空きスペースが必要です。
【桟木合板について】人工大理石と合板の膨張率の違いからべた張りはカウンター反り等の原因となります。標準60㎜幅桟木張りとなります。カウンター・開口部周りと必要に応じて500㎜程度の間隔で裏張りします。位置ご指定も承りますのでお申し付けください。
【最大サイズについて】
カウンター製作時には寸法を通すため板材の各辺10㎜程度は切り捨てる必要がございます。(D760板材ではD740程度使用可能)
ジョイントしないで製作ご希望の場合は最大サイズでお見積り致しますので事前にお申し付けください。
【水返しについて】水返しA(オプション)は断面の色柄が出やすく表面と差異が発生しやすいため板材単色の場合のみ承ります。(2024/4月現在)
※一般的な奥行Dは760mmです。原版にサイズむらがあり、加工の際に四方切り落としの必要があるため使用可能サイズは730程度になります。巾Wは品番により異なります。
またL型など現場ジョイント(シーム加工)が必要な場合もあります。シーム加工の職人さんがいらっしゃらない場合は都度ご相談ください。
人工大理石 加工・施工マニュアル
人工大理石クラレノーブルライトのマニュアルです。アクリル系人工大理石の各ブランド共、概ね同様の加工方法となります。
ご覧いただけない場合はこちら(PDFダウンロード)
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人工大理石ワークトップ 使用上のご注意
永くお使いいただくために、お客様に必ずご説明をお願いいたします。
●ワークトップカウンターに乗らないでください。
※カウンターが歪みクラックの原因になります。
●タワシ、みがき粉、粉末のクレンザーなどは使用しないでください。
※キズがつく原因になります。
●薬品などは使用しないでください。
※変色、変質する原因になります。
●ワークトップの上に鍋などの熱いものを直接置かないでください。また、L形ワークトップの接合部分に、炊飯器や電子レンジなどの調理器具を置いて使用しないでください。
※変色、変質する原因になります。
●包丁類を直接ワークトップ上で使用しないでください。
※キズがつきます。
●調理機器は防熱板をセットして、使用してください。
※防熱板は、ワークトップバックガードが調理機器から受ける熱の影響を緩和するためのものです。
●カウンター下に炊飯器やオーブンなど熱を発生する家電製品を入れて使用しないでください。
※湯気や熱でカウンターが歪み、クラックの原因になります。
(炊飯・沸騰など蒸気が出る場合は、必ずスライドテーブルを引き出して使用してください。)