Q:アンダーシンクの取り付け方
シンクの取付け、設置方法の説明です。
アンダーシンクは通常は人工大理石工場にて取り付けて出荷します。カウンター工場による設置の一例と現場で設置する場合の一例をあげさせていただきます。
カウンター工場による取付け方法
人工大理石のアンダーシンクの取付方法は加工工場により異なります。
(図をクリックすると拡大表示します)
【シンク取付例 A】
最近の人工大理石工場で一般的な取付方法です。カウンター下端に人工大理石の端材小片や合板小片を接着取付してZ型プレート金物を使ってビス止めします。
シリコンコーキングはカウンターをシンクに取り付ける前にシンクのフランジ(ツバ)部分とカウンターが密着するように入れます。この際、シリコンコーキングがシンクやカウンターにはみ出て汚れないようにマスキングテープ(紙テープ)で事前に養生しておきます。
桟木をシンク開口廻りにまわしてシンクフランジ(ツバ)部分とカウンターをシリコンコーキング密着させ、シンクと桟木の間にウレタンを注入して固定します。過去には良くやられていた方法ですが、最近ではあまり見られなくなりました。
この方法は下記のアンダーシンクの現場取付の方法でもご紹介したやり方に共通しています。桟木でシンクを支持させる方法ですが、アングルでビス止めしています。これは現場での取り付けを考慮したものです。コーラー社の取付マニュアルでは桟木の上にシンクを乗せています。鋳物ホーローなど重量のあるシンクの場合は金物では不安が残りますね。
コーリアン説明書より抜粋
現場での取付け方法
アンダーシンクは主に人工大理石や天然石に使用されます。
メラミンカウンターでもシンク開口の切断面に特殊な樹脂加工をすることで可能となります。
タイル貼りのカウンターでも役物タイル(出隅などに使われる丸いタイルなど)を使って納めることも可能です。
注意しなければならないのは、シンクとカウンターの接合部のシリコンコーキングです。ここに隙間が出来て水が入るとカウンターが傷む可能性があります。
アンダーシンクは人工大理石での使用が一般的です。通常はカウンターの加工工場でアンダーシンクを取付けて出荷しています。どうしても現場でやらなければならない場合は下記の方法が可能でしょう。
(1)取付けるシンクキャビネット(下台)にシンクを載せる木枠をしっかりと取付ます。木枠に直接アンダーシンクの縁をのせる場合とこの木枠の上にさらにベニヤを張って、シンクの形状に合せて穴を開けてシンクを載せる方法があります。ベニアを貼った方が強いですね。
(2)シンクを木枠またはベニヤの開口にセットする前に4箇所コーキングを
入れます。固定とガタツキの解消のためです。
(3)こんな感じでカウンターをかぶせます。
カウンターを載せる前にシンクの縁にシリコンコーキングを入れます。
これで隙間から水の浸入を抑えます。
(4)セットができたら更にシンクとカウンターの接合部にシリコンコーキングを入れます。
(5)余分にはみ出たコーキングを綺麗に拭き取ります。
左の絵はコーラー社のマニュアルから抜粋しました。
排水部品の取付が描かれていますが、日本ではキッチンシンクにはゴミ受け付のワントラップが一般的ですので無視してください。
カウンターが天然石でもこの方法が取られます。物理的にはどのようなカウンター素材でも可能ですが水廻りだけに腐れなど、耐久性も合せて検討してくださいね。